東京外国為替市場概況・12時 ドル円、底堅い

 30日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。12時時点では144.67円とニューヨーク市場の終値(144.46円)と比べて21銭程度のドル高水準だった。月末・四半期末の仲値を経て一旦144.60円割れまで緩むも下値の堅さは継続。対ポンドを中心にドル買いが強まると144.77円まで値を上げた。ただ昨日高値144.80円の手前で上昇は一服している。

 ポンドは荒い値動き。対ドルでは1.11ドル半ばを中心にもみ合っていたところから1.1071ドルまで急落し、対円も161円台から160.24円まで売り込まれた。ただ一巡後は1.11ドル前半や161円手前まで戻している。今週明けからポンド相場は激しい動きが続いたため市場の流動性が極端に細り、値が飛びやすい状況のようだ。

 ユーロドルは大台割れでは下げ渋った。12時時点では0.9809ドルとニューヨーク市場の終値(0.9815ドル)と比べて0.0006ドル程度のユーロ安水準だった。ポンドドルの急落につれて0.9795ドルまで売られた。ただポンドドルが反発すると供に0.9810ドル台まで持ち直した。

 ユーロ円は上値が重い。12時時点では141.92円とニューヨーク市場の終値(141.81円)と比べて11銭程度のユーロ高水準だった。東京仲値の後から上値を切り下げる展開に。下げ幅を広げた日経平均の動きも重しとなり、一時141.77円まで売り戻された。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.31円 - 144.77円
ユーロドル:0.9795ドル - 0.9844ドル
ユーロ円:141.76円 - 142.29円


(小針)
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