欧州外国為替市場概況・22時 ドル円、こう着相場が続く

 29日の欧州外国為替市場でドル円はこう着相場が続く。22時時点では144.71円と20時時点(144.67円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。4-6月期米GDP確定値(前期比年率)は、予想通りの-0.6%だった。しかし、米個人消費は前期比年率+2.0%へ上方修正、コアPCEも前期比年率+4.7%へ上方修正された。米新規失業保険申請件数は、19.3万件と予想 21.5万件を下回り、失業保険継続受給者数は134.7万人と予想の138.5万人を下回り、労働市場の改善が示唆された。

 ユーロドルは伸び悩む。22時時点では0.9688ドルと20時時点(0.9715ドル)と比べて0.0027ドル程度のユーロ安水準だった。ドイツ連立政権がガス価格の上限設定で合意、との報道を受けて、一時0.9747ドルまで上値を伸ばしたものの、米国経済指標の改善をうけて上値は限定的だった。

 ユーロ円は22時時点では140.20円と20時時点(140.55円)と比べて35銭程度のユーロ安水準だった。ドイツ連立政権がガス価格の上限設定で合意、との報道を受けて、一時140.99円まで上値を伸ばしたものの、ユーロドルが失速したことで伸び悩んだ。

 加ドル円は、7月カナダGDPが前月比+0.1%と発表され、予想の-0.1%を上回ったものの、105円台半ばまで弱含んだ。

 オフショア市場で人民元(CNH)は続伸。中国当局が「国有銀行に介入準備を指示」したとの報道を受けて、ドル/CNHは7.1132元、CNH円は20.32円までCNH高となった。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:144.07円 - 144.80円
ユーロドル:0.9636ドル - 0.9747ドル
ユーロ円:139.44円 - 140.99円

(越後)
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