欧州外国為替市場概況・20時　ドル円、上昇

　23日の欧州外国為替市場でドル円は上昇。20時時点では143.16円と17時時点（142.27円）と比べて89銭程度のドル高水準だった。時間外取引の米10年債利回りが3.79％台と2010年4月以来、12年ぶり以上となる高水準をつけた。米金利上昇を支援に、ドル円は143.27円まで上値を伸ばした。

　ユーロドルは軟調。20時時点では0.9750ドルと17時時点（0.9775ドル）と比べて0.0025ドル程度のユーロ安水準だった。米金利の動向を受けたドル上昇から、0.9737ドルまで下落。ポンドドルも1.1021ドル、豪ドル／ドルが0.6559ドル、NZドル／ドルは0.5770ドルまで売られた。

　ユーロ円は底堅い。20時時点では139.59円と、17時時点（139.07円）と比べて52銭程度のユーロ高水準だった。ユーロドル下落を受けて本日安値圏へ押し戻される場面を挟みつつも、ドル円の上昇による円売りを支えに下げ渋り、139.70円台へ戻した。ただ、他のクロス円は戻りが鈍く、ポンド円は157.76円まで下落幅を拡大。豪ドル円は93.69円、NZドル円は82.49円を下値に、反発力が限られた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円：141.77円　-　143.27円
ユーロドル：0.9737ドル　-　0.9852ドル
ユーロ円：138.91円　-　140.27円

（関口）