東京外国為替市場概況・10時 ドル円、底堅い

 3日の東京外国為替市場でドル円は底堅い。10時時点では144.78円とニューヨーク市場の終値(144.74円)と比べて4銭程度のドル高水準だった。8時30分頃につけた144.89円を高値にもみ合っていたが、9時30分前に特にニュースもないまま144.51円まで急落。もっとも売られたのは一瞬であり、直ぐに反発。週明け仲値にかけて再び144.80円台までじり高となった。

 なお、9時前に発表された日銀短観(9月調査)では、大企業製造業・業況判断DIが8と予想を下回ったものの、大企業非製造業の同指数は14と予想比上振れするなどまちまち。ただ、12月見込みはどちらも予想を下回った。結果発表後の為替相場の反応は鈍かった。

 ユーロドルは下げ渋り。10時時点では0.9803ドルとニューヨーク市場の終値(0.9802ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ高水準だった。弱い日本株や時間外の米株先物を眺め、リスク回避のユーロ売りドル買いに押されて0.9786ドルをつけた。もっとも時間外の米10年債利回りが3.79%台で低下基調だったこともあり、一巡後は0.98ドル台を回復した。

 ユーロ円も下値が堅い。10時時点では141.90円とニューヨーク市場の終値(141.88円)と比べて2銭程度のユーロ高水準だった。軟調スタートの日経平均を眺め141円後半で伸び悩んでいたところに、一瞬ドル円が売られるとつれて141.54円まで下げた。もっとも、その後のドル円の持ち直しやユーロドルの下げ渋りなどを受けて仲値にかけて141.90円台を回復。10時過ぎには142.02円まで上値を伸ばした。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:144.51円 - 144.89円
ユーロドル:0.9786ドル - 0.9809ドル
ユーロ円:141.54円 - 142.02円


(小針)
株式会社DZHフィナンシャルリサーチより提供している情報(以下「情報」といいます。)は、 情報提供を目的とするものであり、特定通貨の売買や、投資判断ならびに外国為替証拠金取引その他金融商品の投資勧誘を目的としたものではありません。 投資に関する最終決定はあくまでお客様ご自身の判断と責任において行ってください。情報の内容につきましては、弊社が正確性、確実性を保証するものではありません。 また、予告なしに内容を変更することがありますのでご注意ください。 商用目的で情報の内容を第三者へ提供、再配信を行うこと、独自に加工すること、複写もしくは加工したものを第三者に譲渡または使用させることは出来ません。 情報の内容によって生じた如何なる損害についても、弊社は一切の責任を負いません。