ロンドン為替見通し=明日期限の英国債買い入れ措置に関するヘッドラインに要警戒か
本日のロンドン為替市場のポンドドルは、14日に期限切れとなるイングランド銀行の緊急国債買い入れ措置を巡る報道を見極める展開となり、ユーロドルは引き続きウクライナ情勢に警戒していく展開となる。
デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁やナーゲル独連銀総裁の講演では、12月欧州中央銀行(ECB)理事会での利上げ幅、マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演では、11月イングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利上げ幅への言及に要注目か。
10月11日、英国の年金基金の業界団体は、買い入れ措置を少なくとも10月31日まで延長するように要請したものの、ベイリーBOE総裁は、この措置は金融安定化策の一環であり、金融政策手段ではないため、一時的なものでなければならないとしてはねつけた。
昨日は、英紙フィナンシャルタイムズが「債券購入の延長をイングランド銀行(BOE)が内々に示唆」と報じたものの、イングランド銀行は国債買い入れプログラムが予定通り今週末で終了すると改めて表明している。
英国の年金基金は、緊急国債買い入れが終了する前に資産を売却して必要な資金を調達しようと奔走しているものの、「ライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI:債務主導投資)」という運用手法に関して、3200億ポンドに上るマージンコール(追加担保の拠出要求)を満たす必要がある、と報じられている。イングランド銀行報道官は、LDIに対する流動性圧力を緩和するために、新たな暫定的拡大担保レポファシリティー(TECRF)などの制度が14日以降も用意されていると説明している。
一方、ユーロドルに関しては、先日、欧州のエネルギー企業がガス価格の高騰によるコストをまかなうために、少なくとも1兆5000億ユーロのマージン・コール(追証)を必要としていると報じられている。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 0.9834ドル(一目・転換線)
・ユーロ円:143.46円(10月6日の高値)
・ポンドドル:1.1210ドル(一目・転換線)
・ポンド円: 164.45円(10月6日の高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル: 0.9636ドル(9月29日の安値)
・ユーロ円:141.52円(一目・基準線)
・ポンドドル:1.0924ドル(10月12日の安値)
・ポンド円:162.73円(一目・転換線)
(山下)
デギンドス欧州中央銀行(ECB)副総裁やナーゲル独連銀総裁の講演では、12月欧州中央銀行(ECB)理事会での利上げ幅、マン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演では、11月イングランド銀行金融政策委員会(MPC)での利上げ幅への言及に要注目か。
10月11日、英国の年金基金の業界団体は、買い入れ措置を少なくとも10月31日まで延長するように要請したものの、ベイリーBOE総裁は、この措置は金融安定化策の一環であり、金融政策手段ではないため、一時的なものでなければならないとしてはねつけた。
昨日は、英紙フィナンシャルタイムズが「債券購入の延長をイングランド銀行(BOE)が内々に示唆」と報じたものの、イングランド銀行は国債買い入れプログラムが予定通り今週末で終了すると改めて表明している。
英国の年金基金は、緊急国債買い入れが終了する前に資産を売却して必要な資金を調達しようと奔走しているものの、「ライアビリティー・ドリブン・インベストメント(LDI:債務主導投資)」という運用手法に関して、3200億ポンドに上るマージンコール(追加担保の拠出要求)を満たす必要がある、と報じられている。イングランド銀行報道官は、LDIに対する流動性圧力を緩和するために、新たな暫定的拡大担保レポファシリティー(TECRF)などの制度が14日以降も用意されていると説明している。
一方、ユーロドルに関しては、先日、欧州のエネルギー企業がガス価格の高騰によるコストをまかなうために、少なくとも1兆5000億ユーロのマージン・コール(追証)を必要としていると報じられている。
想定レンジ上限
・ユーロドル: 0.9834ドル(一目・転換線)
・ユーロ円:143.46円(10月6日の高値)
・ポンドドル:1.1210ドル(一目・転換線)
・ポンド円: 164.45円(10月6日の高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル: 0.9636ドル(9月29日の安値)
・ユーロ円:141.52円(一目・基準線)
・ポンドドル:1.0924ドル(10月12日の安値)
・ポンド円:162.73円(一目・転換線)
(山下)