NYマーケットダイジェスト・13日 株大幅反発・金利上昇・円安・ドル一転下落(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に反発。9月米CPIが予想を上回ったことで、FRBが積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まると売りが先行。一時540ドル超下落した。ただ、短期筋のショートカバーをきっかけに買いが強まると上げに転じ、午後には950ドル超上昇する場面があった。市場では「投資マネーの動向に振り回される展開になった」との声が聞かれた。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は7日ぶりに急反発した。前日に2020年7月以来の安値を付けたあとだけに短期的な戻りを期待した買いが入った。

・米国債券相場で長期ゾーンは反落。9月米CPIが予想を上回ったことで、FRBが積極的な金融引き締めを続けるとの見方が強まると債券売りが広がった。利回りは一時4.0754%前後と2008年10月以来14年ぶりの高水準を付けた。ただ、売り一巡後は値ごろ感から押し目買いが入り上げに転じる場面もあった。市場では「4%を超える利回りは投資家にとって魅力的」との声が聞かれた。

・原油先物相場は4日ぶりに反発。9月米CPIが予想を上回り、金利先高観の強まりを嫌気して米株が下げると、リスク資産でもある原油にも売りが強まった。一時85ドル半ばまで下値を広げている。ただその後に米株主要指数が大きく切り返すと原油先物も急ピッチで値を上げ、安値から4ドル超高い水準まで買われる場面があった。

・金先物相場は小幅続落。9月米CPIが予想を上回ると米金利が急上昇し、為替はドル買いが強まった。これらを嫌気して金には売り圧力が強まり、一時1648ドル台と約2週間ぶりの安値を記録した。ただその後に米金利の上昇が一服し、ドル売り戻しも進んだため、金先物は下げ幅を縮小して終えた。

(中村)
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