NYマーケットダイジェスト・14日 株反落・金利上昇・ドル高(2)

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。JPモルガン・チェースやウェルズ・ファーゴの四半期決算が好感されて買いが先行し一時390ドル超上昇したものの、すぐに失速した。米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが伝わると、米長期金利が上昇。株式の相対的な割高感が意識されて売りが広がった。前日に大幅高となったあとだけに、ポジション調整目的の売りも出やすかった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は大幅に反落した。

・米国債券相場で長期ゾーンは続落。英国債相場の下落につれた売りが出たほか、米ミシガン大学が発表した消費者の期待インフレ率が予想を上回ったことが相場の重しとなった。

・原油先物相場は大幅に反落。13日に国際エネルギー機関(IEA)が発表した月報では、来年の世界原油需要に対する予想が従来見込みから下方修正された。これが材料視され時間外から売り戻しが優勢に。NY勢の本格参入後に米長期金利の上昇が嫌気されて米株が売られると、リスク資産でもある原油も下げ足を速めた。一時85ドル前半まで下値を広げた。

・金先物相場は3日続落。米ミシガン大学10月消費者態度指数(速報値)が予想を上回り、期待インフレ率も上昇していたことが分かると米長期金利が上昇。金利の付かない金の価値を相対的に押し下げた。また為替でドル高が進行したこともドル建て金の重しとなった。月初来の安値となる1646ドル台まで一時下げた。

(中村)
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