ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、堅調

 30日のニューヨーク外国為替市場でドル円は堅調。24時時点では139.27円と22時時点(138.83円)と比べて44銭程度のドル高水準だった。11月ADP全米雇用報告で政府部門を除く非農業部門雇用者数が12.7万人増と予想の20.0万人増を下回ったことが分かると円買い・ドル売りが先行したものの、下値は限定的だった。
 その後発表された7-9月期米国内総生産(GDP)改定値が前期比年率2.9%と予想の2.7%を上回ったことが分かると円売り・ドル買いが優勢に。個人消費やコアPCEが予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時139.56円まで上値を伸ばした。

 ユーロドルは強含み。24時時点では1.0387ドルと22時時点(1.0367ドル)と比べて0.0020ドル程度のユーロ高水準だった。低調なADP全米雇用報告をきっかけにユーロ買い・ドル売りが先行したあとはユーロ円の上昇につれた買いが入り、一時1.0400ドルと日通し高値を更新した。ただ、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため、一本調子で上昇する展開にはならなかった。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では144.66円と22時時点(143.94円)と比べて72銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇をきっかけに全般円売りが優勢になると、24時過ぎに一時144.81円と日通し高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.33円 - 139.56円
ユーロドル:1.0319ドル - 1.0400ドル
ユーロ円:143.17円 - 144.81円


(中村)
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