NYマーケットダイジェスト・1日 株まちまち・金利低下・ドル安
(1日終値)
ドル・円相場:1ドル=135.33円(前営業日比▲2.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.35円(▲1.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0520ドル(△0.0114ドル)
ダウ工業株30種平均:34395.01ドル(▲194.76ドル)
ナスダック総合株価指数:11482.45(△14.45)
10年物米国債利回り:3.51%(▲0.09%)
WTI原油先物1月限:1バレル=81.22ドル(△0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1815.2ドル(△55.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.8% 0.6%
PCEデフレーター(前年比) 6.0% 6.3%・改
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.5%
PCEコアデフレーター(前年比) 5.0% 5.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.5万件 24.1万件・改
11月米製造業PMI改定値 47.7 47.6
10月米建設支出(前月比) ▲0.3% ▲0.1%・改
11月米ISM製造業景気指数 49.0 50.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に4日続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前日の講演で「早ければ12月にも利上げ幅を縮小する可能性がある」と指摘すると、米利上げ減速観測が強まり全般ドル売りが進行。この日もドル売りの流れが続いた。11月米ISM製造業景気指数が49.0と予想の49.8を下回ったことも相場の重しとなり、一時135.21円と8月18日以来の安値を更新した。米10年債利回りが一時3.5012%前後と9月22日以来の低水準を記録したことも円買い・ドル売りを誘った。
なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁はインタビューで「インフレは依然として高すぎる」「物価上昇圧力を抑えるためには追加利上げが必要」との考えを改めて強調した。また、ボウマンFRB理事はイベントで「利上げペース減速は適切」としながらも、「インフレ抑制のため、政策金利は当面十分に制約的である必要がある」との見解を示した。
・ユーロドルは続伸。FRBが利上げペースを減速するとの見方が強まる中、ドル全面安となった流れに沿った。24時過ぎに一時1.0533ドルと6月29日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.66と8月11日以来の低水準を付けた。
・ユーロ円は反落。24時前に一時143.13円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値143.76円がレジスタンスとして働くと失速。2時30分前には142.08円付近まで下押しした。ドル相場となったためユーロ円自体は方向感が出にくい状況だった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。米利上げ減速観測を背景に前日は700ドルを超す大幅上昇となったが、この日は明日2日の11月米雇用統計を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。決算内容が嫌気されたセールスフォースが8%超の大幅安となったことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅続伸。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前日のパウエルFRB議長の発言で米利上げ減速観測が強まったことから、この日も債券買いが優勢となった。11月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことも債券買いを促し、利回りは一時3.5012%前後と9月22日以来の低水準を記録した。
・原油先物相場は4日続伸。引き続き中国が「ゼロコロナ」政策を緩和するとの期待が相場の支えとなるなか、為替市場でドルが対ユーロで大幅安となり、ドル建ての原油に割安感が生じたことも原油の買いを後押した。また、関係者の話として、欧州連合(EU)加盟国はロシア産原油の上限価格を60ドルで合意に近づいていると伝わった。
・金先物相場は大幅反発。パウエルFRB議長が昨日、12月にも利上げペースを緩める可能性を指摘したことを受けて昨日通常取引終了後の時間外取引から買いが優勢となった。本日も米長期金利の低下とドル売りが続くなか、2月限は中心限月として8月中旬以来の1800ドル台を回復した。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=135.33円(前営業日比▲2.74円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=142.35円(▲1.33円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0520ドル(△0.0114ドル)
ダウ工業株30種平均:34395.01ドル(▲194.76ドル)
ナスダック総合株価指数:11482.45(△14.45)
10年物米国債利回り:3.51%(▲0.09%)
WTI原油先物1月限:1バレル=81.22ドル(△0.67ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=1815.2ドル(△55.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
10月米個人消費支出(PCE、前月比) 0.8% 0.6%
PCEデフレーター(前年比) 6.0% 6.3%・改
PCEコアデフレーター(前月比) 0.2% 0.5%
PCEコアデフレーター(前年比) 5.0% 5.2%・改
前週分の米新規失業保険申請件数 22.5万件 24.1万件・改
11月米製造業PMI改定値 47.7 47.6
10月米建設支出(前月比) ▲0.3% ▲0.1%・改
11月米ISM製造業景気指数 49.0 50.2
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は大幅に4日続落。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が前日の講演で「早ければ12月にも利上げ幅を縮小する可能性がある」と指摘すると、米利上げ減速観測が強まり全般ドル売りが進行。この日もドル売りの流れが続いた。11月米ISM製造業景気指数が49.0と予想の49.8を下回ったことも相場の重しとなり、一時135.21円と8月18日以来の安値を更新した。米10年債利回りが一時3.5012%前後と9月22日以来の低水準を記録したことも円買い・ドル売りを誘った。
なお、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁はインタビューで「インフレは依然として高すぎる」「物価上昇圧力を抑えるためには追加利上げが必要」との考えを改めて強調した。また、ボウマンFRB理事はイベントで「利上げペース減速は適切」としながらも、「インフレ抑制のため、政策金利は当面十分に制約的である必要がある」との見解を示した。
・ユーロドルは続伸。FRBが利上げペースを減速するとの見方が強まる中、ドル全面安となった流れに沿った。24時過ぎに一時1.0533ドルと6月29日以来の高値を付けた。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時104.66と8月11日以来の低水準を付けた。
・ユーロ円は反落。24時前に一時143.13円付近まで上げたものの、アジア時間に付けた日通し高値143.76円がレジスタンスとして働くと失速。2時30分前には142.08円付近まで下押しした。ドル相場となったためユーロ円自体は方向感が出にくい状況だった。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は3日ぶりに反落。米利上げ減速観測を背景に前日は700ドルを超す大幅上昇となったが、この日は明日2日の11月米雇用統計を前にポジション調整目的の売りが優勢となった。決算内容が嫌気されたセールスフォースが8%超の大幅安となったことも相場の重し。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅続伸。米長期金利の低下を受けて高PER(株価収益率)のハイテク株に買いが入った。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。前日のパウエルFRB議長の発言で米利上げ減速観測が強まったことから、この日も債券買いが優勢となった。11月米ISM製造業景気指数が予想を下回ったことも債券買いを促し、利回りは一時3.5012%前後と9月22日以来の低水準を記録した。
・原油先物相場は4日続伸。引き続き中国が「ゼロコロナ」政策を緩和するとの期待が相場の支えとなるなか、為替市場でドルが対ユーロで大幅安となり、ドル建ての原油に割安感が生じたことも原油の買いを後押した。また、関係者の話として、欧州連合(EU)加盟国はロシア産原油の上限価格を60ドルで合意に近づいていると伝わった。
・金先物相場は大幅反発。パウエルFRB議長が昨日、12月にも利上げペースを緩める可能性を指摘したことを受けて昨日通常取引終了後の時間外取引から買いが優勢となった。本日も米長期金利の低下とドル売りが続くなか、2月限は中心限月として8月中旬以来の1800ドル台を回復した。
(中村)