NY為替見通し=米10年債利回りの動向と米新規失業保険申請件数に要注目か
本日のNY為替市場のドル円は、米国長期金利の動向を注視しながら、米新規失業保険申請件数を見極めていくことになる。
先週の米新規失業保険申請件数の予想は23.0万件で、前回の22.5万件から増加、先々週の失業保険継続受給者数の予想は160.0万人で、前回の160.8万人からの減少が見込まれている。米国の大手IT企業の人員削減への警戒感が高まりつつある中、雇用情勢の悪化を示唆するネガティブサプライズに警戒しておきたい。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブル・トップ、変則的なヘッド・アンド・ショルダーを形成していたが、昨日は3.401%まで低下して、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%を下回って引けた。テクニカル分析での目標値は2.78%となり、米国のリセッション(景気後退)入りを警告している。
長短金利逆転(逆イールド)はリセッション入りの先行シグナルだが、米2年債利回りと米10年債利回りの差が拡大しており、来年の米国経済がリセッションに陥る可能性が高まりつつある。
市場では、米国住宅市場のリセッションへの警戒感が高まっており、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅やドット・プロット(金利予測分布図)への影響が警戒されつつある。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月7日の高値の137.86円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、12月6日の安値の135.97円、その下は200日移動平均線の134.95円。
(山下)
先週の米新規失業保険申請件数の予想は23.0万件で、前回の22.5万件から増加、先々週の失業保険継続受給者数の予想は160.0万人で、前回の160.8万人からの減少が見込まれている。米国の大手IT企業の人員削減への警戒感が高まりつつある中、雇用情勢の悪化を示唆するネガティブサプライズに警戒しておきたい。
米10年債利回りは、10月21日の4.335%、11月8日の4.241%でダブル・トップ、変則的なヘッド・アンド・ショルダーを形成していたが、昨日は3.401%まで低下して、攻防の分岐点であるネック・ラインの3.558%を下回って引けた。テクニカル分析での目標値は2.78%となり、米国のリセッション(景気後退)入りを警告している。
長短金利逆転(逆イールド)はリセッション入りの先行シグナルだが、米2年債利回りと米10年債利回りの差が拡大しており、来年の米国経済がリセッションに陥る可能性が高まりつつある。
市場では、米国住宅市場のリセッションへの警戒感が高まっており、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅やドット・プロット(金利予測分布図)への影響が警戒されつつある。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、12月7日の高値の137.86円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、12月6日の安値の135.97円、その下は200日移動平均線の134.95円。
(山下)