NY株見通し-12月PPI、12月小売売上高に注目

 今晩のNY市場は12月生産者物価指数(PPI)と12月小売売上高などの米経済指標に注目。昨日は決算が予想を下回ったゴールドマン・サックスの下落などでダウ平均が5営業日ぶりに反落した一方、テスラやエヌビディアが大幅に上昇し、ハイテク株主体のナスダック総合は小幅に7営業日続伸した。今晩の取引では発表が本格化した企業の第4四半期決算発表が引き続き注目されるほか、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の見通しを巡り、12月PPIや12月小売売上高などの米経済指標に注目が集まる。6日に発表された米12月雇用統計で賃金の伸びが鈍化したことや、先週発表された米12月消費者物価指数(CPI)も伸びが鈍化したことで、早期の利上げ打ち止め期待や、年後半の利下げ期待が高まったが、今晩の12月PPIや12月小売売上高が予想通りに弱い結果となれば、早期利上げ打ち止め期待が一段と高まりそうだ。12月PPIの市場予想は前年比+6.8%(前回:+7.4%)、食品、エネルギーを除くコアPPIが前年比+5.7%(同:+6.2%)。12月小売売上高も11月分の前月比-0.6%から-0.8%へと悪化が予想されている。

 今晩の米経済指標・イベントは12月PPI、12月小売売上高のほか、12月鉱工業生産、米地区連銀経済報告(ベージュブックなど。企業決算は寄り前にプロロジス、チャールズ・シュワブ、PNCファイナンシャル、引け後にキンダーモーガン、ディスカバー・ファイナンシャルなどが発表予定。(執筆:1月18日、14:00)
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