NY株見通し-ネットフリックスなどハイテク株を中心に底堅い展開か

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は新規失業保険申請件数が強い結果となったことやブレイナードF米連邦準備制度理事会(FRB)副議長が利上げ継続の必要性を強調したことで、利上げ長期化による景気後退(リセッション)懸念が意識され主要3指数がそろって下落。ダウ平均は3日続落し、昨年末水準を割り込んだ。週初来ではダウ平均が3.67%安、S&P500が2.51%安、ナスダック総合が2.05%安とそろって3週ぶりの反落ペースとなった。引け後の動きでは、有料会員数が予想以上に増加したことが好感されたネットフリックスが時間外で7%超上昇した。週末の取引となる今晩は、利上げ長期化によるリセッション懸念が引き続き相場の重しとなることが予想されるものの、週初から大きく下落したことや、ネットフリックスの大幅高が予想されることなどでハイテク・グロース株を中心に底堅い展開が期待できそうだ。

 今晩の米経済指標は12月中古住宅販売件数など。ハーカー米フィラデルフィア連銀総裁、ウォラーFRB理事の講演も予定されている。企業決算は寄り前にSLB、ステート・ストリート、リージョンズファイナンシャルなどなどが発表予定。(執筆:1月20日、14:00)
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