NY株見通し-新規失業保険申請件数などの経済指標や金融当局者の発言に注目

 今晩のNY市場は経済指標や金融の当局者の発言に注目。昨日は経済指標が予想以上に悪化し、景気後退(リセッション)懸念が強まる中、メスター米クリーブランド連銀総裁など米連邦準備理事会(FRB)高官からタカ派発言が相次いだことも嫌気され主要3指数がそろって大幅安。ダウ平均は613ドル安と大幅に2日続落し、ハイテク株主体のナスダック総合も8営業日ぶりに反落した。ダウ平均は年初からの上昇率を0.45%に縮小し、S&P500とナスダック総合も年初来上昇率をそれぞれ2.33%、4.69%に縮小した。今晩の取引でも景気動向や金融政策の見通しを巡り、新規失業保険申請件数などの経済指標やFRB高官の発言を睨んだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標は新規失業保険申請件数のほか、12月住宅着工件数、1月フィラデルフィア連銀業況指数など。要人発言はコリンズ米ボストン連銀総裁、ブレイナードFRB副議長など。企業決算は寄り前にファスナル、M&Tバンク、キーコープ、プロクター&ギャンブル(P&G)、引け後にネットフリックス、PPGインダストリーズなどが発表予定。(執筆:1月19日、14:00)
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