NY株見通し-神経質な展開か 経済指標や金融当局者の発言に注目

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は英中銀(BOE)が金融市場安定のために英国債を購入すると発表したことで、一時4%を上回った米10年債利回りが3.73%台に急低下。主要3指数はそろって大幅高となり、ダウ平均とS&P500がともに7日ぶりに反発し、ナスダック総合は2日続伸した。週初来では、ダウ平均が0.32%高、S&P500が0.70%高、ナスダック総合が1.69%高とそろってプラス圏を回復したものの、月初来ではダウ平均が5.80%安、S&P500が5.97%安、ナスダック総合が6.47%安とそろって大幅2カ月続落ペースとなった。今晩の取引では米10年債利回りの上昇が一服したことが引き続き株式相場の支えとなることが期待される一方、主要3指数がそろって高値から20%以上下落し「弱気相場」圏にあることや、景気や金融相場の先行き不透明感などが上値圧迫要因となりそうだ。

 今晩の米経済指標は4-6月期GDP確報値、新規失業保険申請件数など。ブラード米セントルイス連銀総裁、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁の講演も予定されている。企業決算は寄り前にカーマックス、引け後にマイクロン・テクノロジー、ナイキが発表予定。(執筆:9月29日、14:00)
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