NY株見通しー軟調か 金利動向やFRB高官の発言に注目

 今晩のNY市場は軟調か。昨日はナスダック総合が6日ぶりに反発したものの、ダウ平均は年初来安値を更新し、S&P500も6月中旬に付けた取引時間中の安値を割り込んだ。6月中旬からの「リリーフ・ラリー」が失敗に終わったことで、市場では先行きの企業収益の悪化や米連邦準備理事会(FRB)による高金利政策の長期化の影響が未だ株価に織り込まれていないとの見方も強まった。今晩の取引は軟調な展開か。米10年債利回りは時間外で一時、2010年4月以来となる4%台まで上昇しており、金利上昇や株価の先安観が引き続き重しとなりそうだ。アップルが新型iPhoneの増産を中止するもようだとブルムバーグが報じたことも投資家心理の悪化につながりそうだ。また、パウエルFRB議長をはじめ、FRB高官の発言も多数予定されており、金融政策を巡る当局者の発言にも要注目か。

 今晩の米経済指標はMBA住宅ローン申請指数、8月中古住宅販売仮契約指数、EIA週間原油在庫など。このほか、パウエルFRB議長、ボウマンFRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁、バーキン米リッチモンド連銀総裁、エバンズ米シカゴ連銀総裁の挨拶や講演が予定されている。企業決算は寄り前にペイチェックス、シンタスが発表予定。(執筆:9月28日、14:00)
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