NY株見通し-今週は8月ISM非製造業PMIなどの経済指標やパウエルFRB議長発言に注目

 今週のNY市場は神経質な展開か。先週は注目された週末発表の米8月雇用統計で、失業率が悪化し、賃金の伸びが予想を下回ったことで9月FOMCでの大幅利上げ見通しがやや後退したものの、株価は大きく下落し、週間では主要3指数がそろって大幅に3週続落した。CMEのフェド・ウォッチが示す9月FOMCでの0.75%の利上げ確率は56%と前週末の61%から低下したものの、ウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁が、需要を抑制するために積極的な引き締めが必要だとし、メスター米クリーブランド連銀総裁は、2023年中の利下げはないとの見方を明確に示したことで、高金利政策の長期化見通しが株式相場の重しとなった。今週は5日がレーバーデーの祝日で、4日間の取引となる。9月FOMCでの利上げ幅の見通しを巡っては、来週13日に発表される米8月CPIの結果に注目が集まるが、今週は8月ISM非製造業PMI、地区連銀経済報告(ベージュブック)、新規失業保険申請件数などが注目されるほか、8日にパウエルFRB議長の金融カンファレンスでの発言も予定されており、議長発言にも要警戒か。決算発表はコパート、クローガー、ゲームストップなど。アップルは7日に特別イベントを開催し、「iPhone14」などの発表が見込まれている。

 今晩の米経済指標は8月ISM非製造業総合指数(PMI)、8月S&Pグローバル総合・サービス業PMI確定値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月5日、14:00)
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