NY株見通しー8月雇用統計に注目

 今晩のNY市場は8月雇用統計に注目。昨日はハイテク株主体のナスダック総合が5日続落した一方、ダウ平均とS&P500が5日ぶりに反発した。翌日の米8月雇用統計の発表を控えた買い戻しの動きがダウ平均とS&P500を押し上げ、ナスダック総合も一時、2.28%安となったものの、0.26%安と下落率を縮小して終了した。ただ、週初からでは、ダウ平均が626ドル安(-1.94%)、S&P500が2.24%安、ナスダック総合が2.94%安と、そろって3週続落ペースとなった。

 今晩の取引では9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅の見通しを巡り、寄り前に発表される米8月雇用統計に注目が集まる。雇用統計の市場予想は、非農業部門雇用者数が30.0万人増(前回:52.8万人増)、失業率が3.5%(同:3.5%)、平均賃金が前年比+5.3%(同:+5.2%)、前月比+0.4%(同:+0.5%)となっている。

 CMEのフェドウォッチが示す9月FOMCでの0.75%の利上げ確率は74%となっており、短期金利市場では3会合連続での0.75%の大幅利上げが予想されているが、雇用統計が市場予想を上回る強い結果となれば、大幅利上げ見通しが一段と強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標は8月雇用統計のほか、7月製造業新規受注など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月2日、14:00)

(小針)
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