NY株見通し-ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演に注目

 今晩のNY市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目。昨日は、ジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を翌日に控え、持ち高調整による買い戻しが優勢となった。主要3指数は、ダウ平均が322.55ドル高(+0.98%)、S&P500が1.41%高、ナスダック総合が1.67%高と、そろって2日続伸した。ただ、週初からでは、ダウ平均が1.23%安、S&P500が0.69%安、ナスダック総合が0.52%安とそろって2週続落ペースとなった。今晩の取引では今後の金融政策の見通しを巡り、東部時間午前10時に予定されるジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演に注目が集まる。米連邦準備理事会(FRB)は今年に入って4回の利上げを実施し、6月と7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では2会合連続で0.75%の大幅利上げが決定された。次回9月20-21日のFOMCでの利上げ幅予想は0.50%と0.75%に見方が分かれており、パウエルFRB議長発言から9月の利上げ幅のヒントを探ることになる。また、経済指標ではFRBがインフレ指標として注目する個人消費支出(PCE)価格指数が発表される。7月コアPCE価格指数は前月分の4.8%から4.7%に低下が見込まれており、予想通りとなれば、インフレのピークアウト期待が株式相場の支援となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長講演、7月個人消費支出(PCE)価格指数のほか、8月ミシガン大消費者信頼感指数確報値など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:8月26日、14:00)
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