NY株見通し-上値の重い展開か 経済指標は新規失業保険申請件数ななど

 今晩のNY市場は引き続き上値の重い展開か。昨日は主要3指数がそろって反発したものの、戻りは限定的だった。週末26日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長講演への警戒感や長期金利の上昇が嫌気され、ダウ平均は19日から23日までの3営業日で約1090ドルの大幅安となったが、昨日は59.64ドル高と小幅な反発にとどまった。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.29%高、0.41%高と反発したが、週初来では主要3指数がそろって2%超の下落となった。引け後に決算を発表したセールスフォースとエヌビディアはともに弱い見通しが嫌気され、株価は時間外でそれぞれ6.8%安、4.6%安となった。今晩の取引でもジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演待ちの展開が見込まれるほか、セールスフォース、エヌビディアの下落も予想され、上値の重い展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは4-6月期GDP改定値、新規失業保険申請件数など。企業決算は寄り前にダラー・ツリー、ダラー・ゼネラル、引け後にアルタ・ビューティーなどが発表予定。(執筆:8月25日、14:00)
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