NY株見通しー決算や経済指標をにらんで神経質な展開か

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で先行きの利上げペースの減速の可能性が示唆されたものの、小売り大手のターゲットの利益が予想を大きく下回ったことなどで消費関連株を中心に売りが優勢となった。ダウ平均は171ドル安と6日ぶりに反落し、S&P500も0.72%安と4日ぶりに反落。ハイテク株主体のナスダック総合は長期金利が上昇したことも重しとなり1.25%安と2日続落した。S&P500が16日に長期トレンドラインの200日移動平均線に接近したものの、上抜けできなかったことや、ベッド・バス・アンド・ビヨンドなど個人投資家の投機的な買いが集まる「ミーム銘柄」が急騰したことで、6月下旬からの反発相場の終了が近いとの見方も強まった。

 今晩の取引ではエスティ・ローダーなどの消費関連株の決算発表に引き続き注目が集まるほか、先行きの金融政策の見通しを巡り発表される経済指標や金融当局者の発言などをにらんだ神経質な展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、7月中古住宅販売件数、ジョージ米カンザスシティ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の発言など。企業決算は寄り前にタペストリー、エスティ・ローダー、引け後にアプライド・マテリアルズ、ロス・ストアーズなどが発表予定。(執筆:8月18日、14:00)
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