NY株見通し-堅調か 経済指標は7月生産者物価指数(PPI)など

 今晩のNY市場は堅調か。昨日は米7月消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る伸びとなったことでインフレのピークアウト期待が高まり、主要3指数がそろって大幅に反発した。ダウ平均は535.10ドル高(+1.63%)と大幅に反発し、ハイテク株主体のナスダック総合も2.89%高と4営業日ぶりに大幅反発。終値では主要3指数がそろって5月4日以来の水準を回復した。投資家の不安心理を示すVIX指数が4カ月ぶりに20ポイントを下回るなど、センチメントも大幅に改善した。引け後の動きでは、4-6月期の売上高、利益、「ディズニー+」の会員数が市場予想を上回ったウォルト・ディズニーが時間外で6%超上昇した。今晩の取引では、先週末の米7月雇用統計が強い結果となったことで景気後退(リセッション)懸念が和らいでいるなか、インフレのピークアウト期待や9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ見通しの後退などを背景に引き続き堅調な展開か。好決算を発表したウォルト・ディズニーの大幅高が見込まれることも支援材料となりそうだ。
 今晩の米経済指標・イベントは新規失業保険申請件数、7月生産者物価指数 (PPI) 、米30年債入札など。企業決算は寄り前にカーディナルヘルス 引け後にイルミナ、レスメドが発表予定。(執筆:8月11日、14:00)
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