NY株見通し-米7月CPI、地区連総裁発言に注目

 今晩のNY市場は米7月消費者物価指数(CPI)に注目。昨日は米7月CPIの発表を翌日に控えて様子見姿勢が強まる中、マイクロン・テクノロジーの業績警告を受けて半導体株を中心にハイテク株が幅広く下落した。ダウ平均は小幅安にとどまったものの、ハイテク株主体のナスダック総合は1%超の下落となった。今晩の取引では9月米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ幅の見通しを巡り、寄り前に発表される米7月CPIに注目が集まる。7月CPIは足もとのエネルギー価格の下落などにより前年比で+8.7%、前月比で+0.2%とそれぞれ6月分の9.1%、+1.3%から伸びの鈍化が見込まれている。変動の大きい食品、エネルギーを除くコアCPIは前年比で+6.1%と前月分の+5.9%から引き続き上昇が予想されているが、予想を下回る伸びとなれば、インフレのピークアウト期待が高まり、株式相場の支援となりそうだ。また、エバンズ米シカゴ連銀総裁、カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁の討議参加も予定されており、金融政策や利上げ幅を巡る当局者の発言が注目される。
 今晩の米経済指標・イベントは7月CPI、地区連銀総裁発言のほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、米10年債入札など。企業決算は寄り前に21世紀フォックス、引け後にウォルト・ディズニーが発表予定。(執筆:8月10日、14:00)
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