NY株見通し-金融政策の見通しを巡り7月雇用統計に注目

 今晩のNY市場は米7月雇用統計に注目。昨日は翌日の米7月雇用統計の発表を控え様子見姿勢が強まり、主要3指数が高安まちまちとなった。ダウ平均とS&P500は小幅に反落した一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.41%高と続伸した。寄り前に発表された新規失業保険申請件数は26.0万件と前回改定値の25.4万件や市場予想の25.9万件を上回るやや弱い結果となった。今晩の取引では米連邦準備理事会(FRB)の金融引き締め策の見通しを巡り、寄り前に発表される7月雇用統計が注目される。市場予想は、非農業部門雇用者数(NFP)が25.8万人増(前回;37.2万人増)、失業率が3.6%(同:3.6%)、平均賃金が前月比+0.3%(同:+0.3%)、前年比+4.9%(同:+5.1%)となっており、NFPなどが予想並みの悪化となればFRBの積極的な利上げ姿勢が和らぐことが期待されている。一方、極端に強い結果となれば、大幅利上げ見通し強まることになり、極端に弱い結果となれば、景気後退(リセッション)懸念が強まることが警戒される。

 今晩の米経済指標・イベントは、7月雇用統計のほか、6月消費者信用残高、バーキン米リッチモンド連銀総裁講演など。企業決算は寄り前にウエスタン・デジタル、ドミニオン・エナジー、バークシャー・ハサウェイなどなどが発表予定。(執筆:8月5日、14:00)
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