NY株見通し-今週は台湾を巡る地政学リスクや米7月CPIなどが焦点か

 今週のNY市場は経済指標に注目。先週は注目された米7月雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大幅に上回る増加となり、9月FOMCでの0.75%の利上げ見通しが強まったものの、ナスダック総合とS&P500が3週続伸し、ダウ平均は小幅安にとどまった。米10年債利回りが上昇したものの、ハイテク株主体のナスダック総合の上昇率はS&P500を上回った。今週は引き続き経済指標が焦点となりそうだ。物価動向を巡っては、10日に7月CPI、11日に7月PPIが発表され、景気動向を巡っては9日に7月NFIB中小企業楽観度指数、12日にミシガン大消費者信頼感指数速報値が発表される。7月CPIの市場予想は前年比+8.7%と、6月の+9.1%から伸びが鈍化することが見込まれ、コアCPIの市場予想は前月比+0.5%と、6月の+0.7%から減速が見込まれている。CPIが予想以上の伸びとなれば9月FOMCでの0.75%の利上げ見通しが一段と高まることが警戒される。決算発表はS&P500の26銘柄が発表予定で、主要なものはタイソン・フーズ、AIG、ラルフ・ローレン、ウィン・リゾーツ、ウォルト・ディズニー、イルミナなど。
 今晩の米経済指標・イベントは7月雇用傾向指数など。企業決算は寄り前にタイソン・フーズ、引け後にAIG、テイクツー・インタラクティブなどが発表予定。(執筆:8月8日、14:00)
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