NY株見通し-底堅い展開か 経済指標は8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値など

 今晩のNY市場は底堅い展開か。昨日は米7月生産者物価指数(PPI)が予想に反して低下したことが好感され上昇してスタートしたものの、米10年債利回りの上昇をきっかけにハイテク株が利益確定売りに押されたことで、ダウ平均とS&P500がほぼ横ばいで終了し、ナスダック総合が反落した。しかし、週初からでは米7月消費者物価指数(CPI)の伸びの鈍化を好感して10日に大幅高となったことで、ダウ平均が1.63%高、S&P500が1.50%高、ナスダック総合が0.97%高となり、3指数ともにプラス圏を維持した。週末の取引となる今晩は底堅い展開か。先週末の米7月雇用統計が強い結果となったことで景気後退(リセッション)懸念が和らいでいることや、7月のCPIとPPIが予想を下回り、インフレのピークアウト期待が高まっていることが下値のサポートとなりそうだ。経済指標では景気動向を巡り8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が注目されるほか、インフレ見通しを巡っては同時に発表されるミシガン大5年先期待インフレ率速報値にも要注目か。
 今晩の米経済指標・イベントは8月ミシガン大消費者信頼感指数速報値、同5年先期待インフレ率速報値のほか、7月輸入物価、バーキン米リッチモンド連銀総裁発言など。企業決算は寄り前にブロードリッジ・ファイナンシャル・ソリューションズが発表予定。(執筆:8月12日、14:00)
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