NY株見通し-今週はジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長発言に注目

 今週のNY市場は神経質な展開か。先週はウォルマートやホーム・デポが好決算を発表し週前半は堅調となったものの、ターゲットの決算が予想を大きく下回ったことや、FRB高官からタカ派的な発言が相次いだことで週後半に売りが強まった。6月下旬から大きく反発したS&P500は、16日に200日移動平均線に接近したものの、同水準を上抜けできず、5週ぶりに反落した。今週は「弱気相場」におけるリリーフ・ラリーか、あらたなブル・マーケットが始まったのか見方が分かれる中、決算発表や経済指標、金融政策の見通しをにらんで神経質な展開となりそうだ。決算発表はハイテクのエヌビディア、セールスフォース、ズームビデオ、小売りのダラー・ツリー、メーシーズ、ノードストロームが発表され、経済指標では4-6月期GDP改定値、7月個人消費支出 (PCE)価格指数、8月ミシガン大消費者信頼感指数確報値などに注目が集まる。金融政策の見通しを巡っては26日のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演が最大の焦点となる。

 今晩の米経済指標・イベントは7月シカゴ連銀全米活動指数など。企業決算は寄り前にデンツプライ・シロナ、引け後にノードソンなどが発表予定。(執筆:8月22日、14:00)
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