NY株見通し-パウエルFRB議長発言に注目

 今晩のNY市場はパウエルFRB議長発言に注目。昨日は原油相場や米長期金利が低下したことでインフレ高進懸念が和らぎ、主要3指数がそろってそろって反発した。ナスダック総合が8日ぶりの大幅反発となり、ダウ平均とS&P500も3日ぶりに反発した。S&P500は心理的節目の3900ポイントの攻防が注目されたが、終日で同水準を上回って終了した。今晩の取引では先行きの金融政策の見通しを巡り、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演に注目が集まる。8月26日のジャクソンホール会議での講演では、インフレ抑制に強い姿勢を示し、金融引き締め策の長期化見通しが強まったことでダウ平均が1000ドル超下落した。今晩の講演でもパウエルFRB議長からのタカ派発言に要警戒か。

 今晩の米経済指標・イベントはパウエルFRB議長発言のほか、エバンズ米シカゴ連銀総裁やカシュカリ米ミネアポリス地区連銀総裁の発言、新規失業保険申請件数、EIA週間原油在庫など。主要な企業の決算発表はなし。(執筆:9月8日、14:00)
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