NY為替見通し=ECB理事会とFRB議長の発言に注目も、ドル高続くか
今晩に欧州中央銀行(ECB)の結果公表、ラガルドECB総裁の記者会見やパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、ドル円は143.43円を安値に144円前半に切り返すなど底堅い動き。
ドル円は昨日まで連日急上昇したが、昨日の高値は144.99円といったん心理的節目の145円の大台復帰には失敗し、米長期金利の上昇一服に伴い調整に押された。急ピッチで進んだドル高・円安に一段と調整が入る可能性はあるものの、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な引き締め期待が強まっているなか、ドル高基調は続くと見込まれ、ドル円の下値は堅いと予想される。
今週は20-21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてブラックアウト期間に入る前の最終週であり、FRB当局者らの発言が注目されるが、8月中旬に当局者らの発言がドル円を再び上昇基調に戻したきっかけとなっただけに発言に大きな変化はないと見込まれる。昨日も複数のFRB当局者らの発言が伝わったが、引き続きインフレ高への強い警戒感を示している。本日のパウエルFRB議長の講演内容もジャクソン会議での講演から大きな変化はなく、引き続きインフレ抑制に強い意志を示すだろう。
急速な円安に対し、昨日から日本政府の要人らの発言が伝わっているが、まだ「高い緊張感を持って注視」「急速な変動は望ましくない」など可もなく不可もなく、ありきたりなコメントばかり伝わっており、相場への影響はほぼない。ただ、円安が一段と加速すると、何らかの対応が見られる可能性はあるか。
本日のECB政策会合イベントを背景としたユーロドルの動きがドル円に影響を与える可能性はある。0.75%の利上げがメインシナリオとなっているが、0.50%の利上げにとどまるとの見方もあり、0.75%の利上げが決定されれば一時的にユーロ高・ドル安に振れる可能性があるものの、欧州経済の先行きに対する懸念が根強くユーロの戻りに売りが入りやすく、ドルの下値は堅いと見ている。
・想定レンジ上限
ドル円は節目の145.00円が上値めど。しっかりと上抜ければ、1998年8月の高値147.66円が視野に入るか。
・想定レンジ下限
ドル円は7日の安値142.71円が下値めど。
(金)
ドル円は昨日まで連日急上昇したが、昨日の高値は144.99円といったん心理的節目の145円の大台復帰には失敗し、米長期金利の上昇一服に伴い調整に押された。急ピッチで進んだドル高・円安に一段と調整が入る可能性はあるものの、米連邦準備制度理事会(FRB)の積極的な引き締め期待が強まっているなか、ドル高基調は続くと見込まれ、ドル円の下値は堅いと予想される。
今週は20-21日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えてブラックアウト期間に入る前の最終週であり、FRB当局者らの発言が注目されるが、8月中旬に当局者らの発言がドル円を再び上昇基調に戻したきっかけとなっただけに発言に大きな変化はないと見込まれる。昨日も複数のFRB当局者らの発言が伝わったが、引き続きインフレ高への強い警戒感を示している。本日のパウエルFRB議長の講演内容もジャクソン会議での講演から大きな変化はなく、引き続きインフレ抑制に強い意志を示すだろう。
急速な円安に対し、昨日から日本政府の要人らの発言が伝わっているが、まだ「高い緊張感を持って注視」「急速な変動は望ましくない」など可もなく不可もなく、ありきたりなコメントばかり伝わっており、相場への影響はほぼない。ただ、円安が一段と加速すると、何らかの対応が見られる可能性はあるか。
本日のECB政策会合イベントを背景としたユーロドルの動きがドル円に影響を与える可能性はある。0.75%の利上げがメインシナリオとなっているが、0.50%の利上げにとどまるとの見方もあり、0.75%の利上げが決定されれば一時的にユーロ高・ドル安に振れる可能性があるものの、欧州経済の先行きに対する懸念が根強くユーロの戻りに売りが入りやすく、ドルの下値は堅いと見ている。
・想定レンジ上限
ドル円は節目の145.00円が上値めど。しっかりと上抜ければ、1998年8月の高値147.66円が視野に入るか。
・想定レンジ下限
ドル円は7日の安値142.71円が下値めど。
(金)