NY為替見通し=FRB議長の講演内容を再び消化することになるか
本日のニューヨーク為替市場では、先週のジャクソンホール会議におけるパウエル米連邦準備理事会(FRB)の講演内容をもう一度消化することになるか。ドル円はオセアニア時間の安値からだと約1円60銭上昇しており、ある程度の持ち高調整はあってもおかしくはないだろう。もっとも日米金利差が更に拡大する可能性が残る中で、下押し幅も限られそうだ。
パウエルFRB議長は先週「インフレを抑え込むには、(金利上昇により)家計や企業に何らかの痛みをもたらすことになる」と述べた。議長発言を受けて暴落した米国株式相場を見ると、なぜかしら株式市場参加者は、かなり楽観的な(利上げペースの鈍化や来年の利下げなど)予想をしていたようだ。
本日は材料難な分だけ、パウエルショックを米株が引きずってしまう可能性は否定できない。米金利先高観を背景とした株安はドル買い、という流れがどの程度まで継続するかが注目される。
なお本日はスポットが月末ということもあり、英国はバンクホリデーではあるものの、通常のロンドンフィキシング(日本時間24時)辺りの値動きには注意しておきたい。英国勢が不在の分だけ、いつも以上に荒い値動きになることもあり得そうだ。
想定レンジ上限
・ドル円は7月14日高値(年初来高値)の139.39円。超えると心理的節目の140.00円が意識される。
想定レンジ下限
・ドル円は東京午後の139.00円を高値とした本日レンジの半値139.19円。
(小針)
パウエルFRB議長は先週「インフレを抑え込むには、(金利上昇により)家計や企業に何らかの痛みをもたらすことになる」と述べた。議長発言を受けて暴落した米国株式相場を見ると、なぜかしら株式市場参加者は、かなり楽観的な(利上げペースの鈍化や来年の利下げなど)予想をしていたようだ。
本日は材料難な分だけ、パウエルショックを米株が引きずってしまう可能性は否定できない。米金利先高観を背景とした株安はドル買い、という流れがどの程度まで継続するかが注目される。
なお本日はスポットが月末ということもあり、英国はバンクホリデーではあるものの、通常のロンドンフィキシング(日本時間24時)辺りの値動きには注意しておきたい。英国勢が不在の分だけ、いつも以上に荒い値動きになることもあり得そうだ。
想定レンジ上限
・ドル円は7月14日高値(年初来高値)の139.39円。超えると心理的節目の140.00円が意識される。
想定レンジ下限
・ドル円は東京午後の139.00円を高値とした本日レンジの半値139.19円。
(小針)