NY為替見通し=明日のパウエルFRB議長講演控え神経質な動き、米GDPとPCE改定値に要注目
本日のNY時間は明日のジャクソンホール会議でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控えて大きなトレンドを作りにくいと思われる。しかしながら、今週に入り月曜日の22日こそ95銭のレンジで1円の値幅を記録しなかったが、23日は1円89銭、24日は1円7銭と大きなレンジを広げての取引が続いている。本日もすでに88銭のレンジとなり、両サイドともに上下に振れやすい展開は変わらないだろう。
ドル買い要因としては。明日のパウエルFRB議長の講演がタカ派まではいかないまでも、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見のようなハト派的な内容には傾かないとの予想が高いことがあげられる。
一方で、ドル売り要因としては中国国家外為管理局(SAFE)が、昨日大手金融機関に過度のオフショア人民元(CNH)の売りに対してけん制発言をしたとの報道が流れていることで、一部短期筋が対ドルでCNHだけではなく、他通貨に対してもドルロングを閉めているとの憶測が流れていること。また、今週に入り米金利が大幅に上昇したにもかかわらず、ここ数日の米金利高に対する市場の反応が鈍いことも、ドル買いの限界を示唆する声も出ている。
本日の米国経済指標では、4-6月期米GDP改定値、個人消費(PCE)の改定値に注目したい。大きく速報値から改定された場合には、流動性が低いことで想定以上に大きく振幅する可能性もありそうだ。なお、米7年債の入札も行われることで、入札結果でも米金利の動向次第でドルが乱高下する可能性もあるだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、本日高値137.20円が最初の抑え、上抜け場合は7月22日高値137.96円や節目の138.00円を意識するか。
・想定レンジ下限
ドル円の下値は、昨日安値136.170円が最初の支え、その下は23日安値135.82円。
(松井)
ドル買い要因としては。明日のパウエルFRB議長の講演がタカ派まではいかないまでも、前回の米連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見のようなハト派的な内容には傾かないとの予想が高いことがあげられる。
一方で、ドル売り要因としては中国国家外為管理局(SAFE)が、昨日大手金融機関に過度のオフショア人民元(CNH)の売りに対してけん制発言をしたとの報道が流れていることで、一部短期筋が対ドルでCNHだけではなく、他通貨に対してもドルロングを閉めているとの憶測が流れていること。また、今週に入り米金利が大幅に上昇したにもかかわらず、ここ数日の米金利高に対する市場の反応が鈍いことも、ドル買いの限界を示唆する声も出ている。
本日の米国経済指標では、4-6月期米GDP改定値、個人消費(PCE)の改定値に注目したい。大きく速報値から改定された場合には、流動性が低いことで想定以上に大きく振幅する可能性もありそうだ。なお、米7年債の入札も行われることで、入札結果でも米金利の動向次第でドルが乱高下する可能性もあるだろう。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、本日高値137.20円が最初の抑え、上抜け場合は7月22日高値137.96円や節目の138.00円を意識するか。
・想定レンジ下限
ドル円の下値は、昨日安値136.170円が最初の支え、その下は23日安値135.82円。
(松井)