ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、しっかり

 21日のニューヨーク外国為替市場でドル円はしっかり。24時時点では135.15円と22時時点(134.70円)と比べて45銭程度のドル高水準だった。米10年債利回りが3.9467%前後と昨年11月10日以来の高水準を記録すると円売り・ドル買いが先行。2月米製造業・サービス部門・総合PMI速報値が予想を上回ったことも相場の支援材料となり、一時135.23円と昨年12月20日以来約2カ月ぶりの高値を更新した。

 ユーロドルは戻りが鈍い。24時時点では1.0648ドルと22時時点(1.0660ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ安水準だった。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため、戻りは限定的だった。

 ユーロ円は底堅い。24時時点では143.92円と22時時点(143.60円)と比べて32銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇につれた円売り・ユーロ買いが出て、一時144.04円と本日高値を更新した。

 カナダドルは軟調だった。1月カナダ消費者物価指数(CPI)が予想を下回ったことで、カナダ利上げ休止観測が高まるとカナダドル売りが広がった。対米ドルは一時1.3529カナダドル、対ユーロでは1.4405カナダドルまで下落した。
 なお、カナダ中銀(BOC)は先月25日、政策金利を市場予想通り0.25%引き上げた際の声明で、これまでの利上げの累積効果を見極めるために利上げをいったん停止する可能性を示唆している。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:134.15円 - 135.23円
ユーロドル:1.0643ドル - 1.0689ドル
ユーロ円:143.17円 - 144.04円


(中村)
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