米国債市場概況・10日 10年物国債利回り、3.70%に低下
10日の米国債券相場で長期ゾーンは大幅に続伸。表面利率3.500%の10年物国債利回りは前営業日比0.20%低い(価格は高い)3.70%で終えた。2月米雇用統計で平均時給が市場予想ほど伸びず、賃金インフレへの警戒感が和らぐと、米連邦準備理事会(FRB)の大幅利上げ観測が後退し債券買いが広がった。米中堅金融SVBファイナンシャル・グループ傘下のシリコンバレーバンクの経営破綻で、投資家がリスク回避姿勢を強め相対的に安全資産とされる米国債に買いが集まった面もあった。
(中村)
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