ロンドン為替見通し=2月ユーロ圏PPIを見極めた後、ポルトガル中銀総裁講演に注目か
本日のロンドン為替市場のユーロドルは、2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)を見極めた後、センテノ・ポルトガル中銀総裁の講演に注目する展開が予想される。
2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)は、前月比-0.3%、前年比+13.3%と予想されており、1月の前月比-2.8%からは上昇、前年比+15.0%からは鈍化が見込まれている。3月のユーロ圏の消費者物価指数は、総合が前年比+6.9%へ低下、コアが前年比+5.7%と過去最高を更新しており、2月の物価指数であることで、予想通りならば市場への影響は限定的だと思われる。
センテノ・ポルトガル中銀総裁は、先日、欧州の銀行システムは完全に危機から遮断されているわけではないものの、ユーロ圏外で見られる金融不安の高まりを示す兆候は見られないと述べつつも、金融市場の緊張を注意深く監視していく、と述べていた。そして、長期的なインフレ期待から脱却したとは見ていない、と述べている。
シムカス・リトアニア中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁らは、利上げサイクルの終了が近い可能性を示唆している。OPECプラスによるサプライズ減産で原油価格が再び上昇基調を辿りつつある中で、「長期的なインフレ期待から脱却したとは見ていない」と述べていたセンテノ・ポルトガル中銀総裁の見解に要注目か。
また、本日は、先日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)で据え置きを主張したテンレイロMPC委員や利上げを主張したピル英中銀MPC委員兼チーフエコノミストの講演が予定されており、原油価格の上昇が懸念される中での政策金利への見解に注目しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1033ドル(2/2高値)
・ユーロ円:145.67円(3/31高値)
・ポンドドル:1.2599ドル(2022/6/7高値)
・ポンド円: 166.01円(2/28高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0822ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.16円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.2308ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円: 162.14円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)
2月ユーロ圏卸売物価指数(PPI)は、前月比-0.3%、前年比+13.3%と予想されており、1月の前月比-2.8%からは上昇、前年比+15.0%からは鈍化が見込まれている。3月のユーロ圏の消費者物価指数は、総合が前年比+6.9%へ低下、コアが前年比+5.7%と過去最高を更新しており、2月の物価指数であることで、予想通りならば市場への影響は限定的だと思われる。
センテノ・ポルトガル中銀総裁は、先日、欧州の銀行システムは完全に危機から遮断されているわけではないものの、ユーロ圏外で見られる金融不安の高まりを示す兆候は見られないと述べつつも、金融市場の緊張を注意深く監視していく、と述べていた。そして、長期的なインフレ期待から脱却したとは見ていない、と述べている。
シムカス・リトアニア中銀総裁、ビルロワドガロー仏中銀総裁、ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁らは、利上げサイクルの終了が近い可能性を示唆している。OPECプラスによるサプライズ減産で原油価格が再び上昇基調を辿りつつある中で、「長期的なインフレ期待から脱却したとは見ていない」と述べていたセンテノ・ポルトガル中銀総裁の見解に要注目か。
また、本日は、先日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)で据え置きを主張したテンレイロMPC委員や利上げを主張したピル英中銀MPC委員兼チーフエコノミストの講演が予定されており、原油価格の上昇が懸念される中での政策金利への見解に注目しておきたい。
想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1033ドル(2/2高値)
・ユーロ円:145.67円(3/31高値)
・ポンドドル:1.2599ドル(2022/6/7高値)
・ポンド円: 166.01円(2/28高値)
想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0822ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ユーロ円:143.16円(日足一目均衡表・雲の上限)
・ポンドドル:1.2308ドル(日足一目均衡表・転換線)
・ポンド円: 162.14円(日足一目均衡表・基準線)
(山下)