ニューヨーク外国為替市場概況・13日 ユーロドル、3日続伸

 13日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは3日続伸。終値は1.1046ドルと前営業日NY終値(1.0992ドル)と比べて0.0054ドル程度のユーロ高水準だった。前日の3月米消費者物価指数(CPI)に続き、本日の3月米卸売物価指数(PPI)が下振れたことで、米連邦準備理事会(FRB)が早期に利上げを停止するとの見方が広がった。米長期金利の低下とともに全般ドル売りが優勢になると、23時前に一時1.1068ドルと昨年4月以来1年ぶりの高値を付けた。
 米長期金利が上昇に転じると伸び悩んだものの、下押しは1.1044ドル付近にとどまった。ナーゲル独連銀総裁やウンシュ・ベルギー中銀総裁など、欧州中央銀行(ECB)当局者が利上げ継続を相次ぎ示唆したことで、ユーロ買い・ドル売りが入りやすい地合いとなった。

 ドル円は続落。終値は132.58円と前営業日NY終値(133.13円)と比べて55銭程度のドル安水準だった。21時過ぎに一時133.39円と日通し高値を付けたものの、インフレの鈍化や労働市場の過熱感が後退したことを示す経済指標の発表を受けて一転売りが優勢となった。23時前に一時132.02円と日通し安値を更新した。
 ただ、節目の132.00円手前では押し目買いなどが入ったため下げ渋った。一時は3.36%台まで低下した米10年債利回りが3.45%台まで上昇したことも買い戻しを促し、132.80円付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロ円は小幅ながら6日続伸。終値は146.46円と前営業日NY終値(146.34円)と比べて12銭程度のユーロ高水準。ECB高官が高インフレに対応するため利上げの継続が必要との認識を相次いで示したことから、欧利上げ長期化観測が高まった。欧州市場では一時146.89円と昨年11月9日以来約5カ月ぶりの高値を付けた。
 NY市場ではドル円の下落をきっかけに円買い・ユーロ売りが先行し一時146.08円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後はじりじりと下値を切り上げた。米国株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善し、円売り・ユーロ買いが進んだ。4時30分過ぎには146.70円付近まで値を戻した。

本日の参考レンジ
ドル円:132.02円 - 133.39円
ユーロドル:1.0977ドル - 1.1068ドル
ユーロ円:146.08円 - 146.89円

(中村)
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