ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ユーロドル、堅調

 12日のニューヨーク外国為替市場でユーロドルは堅調。24時時点では1.0976ドルと22時時点(1.0964ドル)と比べて0.0012ドル程度のユーロ高水準だった。3月米消費者物価指数(CPI)の下振れを受けてユーロ買い・ドル売りが先行。ホルツマン・オーストリア中銀総裁が「ECBは5月の理事会で0.50%の利上げが必要となる可能性」との考えを改めて示したことも相場の支援材料となり、一時1.1000ドルと2月2日以来の高値を更新した。
 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時101.45まで低下した。

 ドル円は下げ渋り。24時時点では133.30円と22時時点(133.05円)と比べて25銭程度のドル高水準だった。3月米CPI総合が予想を下回ったことで一時132.74円まで売り込まれたものの、エネルギーと食品を除くコア指数が予想通りの結果となったことから、一本調子で下落する展開にはならなかった。米10年債利回りが上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、133.34円付近まで下げ渋った。

 ユーロ円はしっかり。24時時点では146.31円と22時時点(145.87円)と比べて44銭程度のユーロ高水準。ドル円の下落につれた売りが出て一時145.79円付近まで下押ししたものの、アジア時間に付けた日通し安値145.77円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。23時30分過ぎに一時146.49円と昨年12月16日以来約4カ月ぶりの高値を更新した。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:132.74円 - 134.05円
ユーロドル:1.0911ドル - 1.1000ドル
ユーロ円:145.77円 - 146.49円


(中村)
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