今日の株式見通し=軟調か 米地銀株が連日の大幅安

 東京市場は軟調か。米国株はまちまち。ダウ平均とS&P500が下落し、ナスダックが上昇した。ダウ平均は228ドル安の33301ドルで取引を終えた。前の日に暴落したファースト・リパブリック・バンクが3割近い下落と連日で大幅安となったことから、警戒売りが広がった。決算が好感されたマイクロソフトが7.2%高となったことや、半導体株の一角には強く買われるものも散見されたことから、ナスダックはプラスで終えた。ドル円は足元133円60銭近辺で推移している。CME225先物は円建てが大証日中終値と比べて95円安の28315円、ドル建てが65円安の28345円で取引を終えた。なお、引け後に決算を発表したメタ・プラットフォームズは時間外で急伸している。

 マイクロソフトの大幅高に関しては、東京市場ではきのうの時間外の動きで織り込んでいる。これがあってもナスダックがかろうじて上昇した程度であることから、日本株はダウ平均やS&P500の下落の方に強く反応することになるだろう。きのう時間外で買われていたアルファベットは下落している。メタの時間外の急伸は期待材料にはなるが、本日の米国市場の反応を確認するまでは安心できない。国内ではファナックやアドバンテストが今期の減益見通しを提示しており、企業決算に対する警戒も高まりやすい局面。植田新総裁下で初の日銀会合が開催され、手がけづらさも意識されることから、リスク回避の売りに押される地合いが続くと予想する。日経平均の予想レンジは28200円-28450円
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