28日の主な要人発言(時間は日本時間)

28日13:02 日本銀行声明
「金融政策運営について1年から1年半程度の時間かけ多角的にレビュー」
「必要あればちゅうちょなく追加的な金融緩和措置講じる」
「日本経済めぐる不確実性は極めて高い」

28日15:36 植田日銀総裁
「今回の会合で金融政策の先行き指針を一部修正して、整理・明確化した」
「拙速な引き締めで2%物価目標が達成できないリスクの方が大きい」
「新型コロナ感染症に基づいた政策方針、政府の分類変更や経済などへの影響リスク低下したので整理した」
「四半世紀の政策レビュー、多角的に分析して今後の政策運営に有益な知見得るため」
「足元のインフレ率はかなり高いが、今年度後半には2%下回る」
「物価、下がっていった後の反転上昇には様々な前提が必要で不確実性が高いとの声が政策委員には多い」
「物価目標達成、ある程度の可能性見えてきているとの声が複数の委員からあった」
「政策レビュー、どういう種類の政策運営につながるか現時点で決まってない」
「政策レビュー、内部の分析に加え外部の有識者招いた研究会や学者への個別ヒアリング・金融経済懇談会などの活用を検討」
「政策レビュー、目先の政策変更に結び付けてやるものではない」
「政策レビューを実施していても、政策変更の必要があれば実行していく」
「政策レビュー、途中経過を発表しても政策変更に結びつくわけではない」
「欧米の金融不安を受けた市場環境は一応安定しているが、経済の不確実性の高まりとして織り込んで今日の決定になった」
「米中堅銀行への不安残る、今後それがどう表れるか注意深く見守らないといけない」
「金融緩和の副作用も認めざるを得ない、注意深く分析進めつつできる限り情報発信していきたい」
「副作用対策として、今時点で何かを考えているわけではない」
「企業収益など経済変数の動き見ていく中で、物価2%持続的に達成されると判断の可能性もある」
「非伝統的な政策のレビューとして、過去25年間を対象とするのは適切」
「過去の時間軸政策や量的緩和検証することで、将来同じ状況になったときに知見が役に立つ」
「YCCの副作用がまったくなくなったわけではない」
「金利ガイダンスの削除は、緩和を粘り強く続けるという文言の中で読み込むと整理したつもり」
「物価上昇は、賃金の上昇や企業収益の増大を伴う必要がある」
「われわれの少し先のインフレ見通しはまだ自信の度合いが低い」
「基調的なインフレ動向が安定的に2%実現までは、長短金利のイールドカーブ・コントロールを続ける」
「政策『レビュー』という用語は、近い将来の政策変更と結びつく点検・検証という言葉からは少し距離置いた」
「展望リポートの2025年度コアCPIの+1.6%は少し低い」
「短期の政策決定に必要な分析は毎回の政策決定会合で行っていく」
「政策レビューの間に金融緩和の正常化始める可能性もゼロではない」
「長引く緩和の副作用をどう減少させていくかという点も政策レビューに含めていきたい」
「一時的な為替の変動にはコメント控えたい」

29日00:08 バー米連邦準備理事会(FRB)副議長(銀行監督担当)
「銀行の流動性と資本要件の改善を検討」
「シリコンバレー銀行の破綻は経営ミスと不適切な監督が原因」
「より幅広い銀行対象に基準の強化を求める」

※時間は日本時間


(中村)
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