ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ドル円、3日続伸

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。終値は137.50円と前営業日NY終値(136.30円)と比べて1円20銭程度のドル高水準だった。欧州や英国市場が休場だったことから、しばらくは136円台後半でのもみ合いが続いていたが、4月米ISM製造業景気指数が47.1と予想の46.7を上回り、前月の46.3から改善したことが分かると、米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢となった。200日移動平均線が位置する137.00円を上抜けると上昇に弾みが付き、一時137.54円と3月8日以来の高値を更新した。米長期金利の指標である米10年債利回りは一時3.6064%前後まで上昇した。
 なお、市場では「日銀が前週末に大規模な金融緩和策の維持を決めたあとだけに、日米金利差拡大への思惑から円安・ドル高が進みやすい面もあった」との声が聞かれた。

 ユーロドルは3日続落。終値は1.0976ドルと前営業日NY終値(1.1019ドル)と比べて0.0043ドル程度のユーロ安水準だった。米経済指標の上振れをきっかけに全般ドル買いが優勢になると、一時1.0964ドルと日通し安値を更新した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時102.19まで上昇した。

 ユーロ円は4日続伸。終値は150.96円と前営業日NY終値(150.07円)と比べて89銭程度のユーロ高水準。大規模な金融緩和策を継続する日銀と、利上げ継続中の欧州中央銀行(ECB)との金融政策の方向性の違いが鮮明となる中、円売り・ユーロ買いが優勢となり一時150.96円と2008年9月以来およそ14年8カ月ぶりの高値を付けた。

本日の参考レンジ
ドル円:136.14円 - 137.54円
ユーロドル:1.0964ドル - 1.1042ドル
ユーロ円:150.03円 - 150.96円

(中村)
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