NYマーケットダイジェスト・16日 株反落・金利上昇・ドル高
(16日終値)
ドル・円相場:1ドル=136.39円(前営業日比△0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.16円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0862ドル(▲0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:33012.14ドル(▲336.46ドル)
ナスダック総合株価指数:12343.05(▲22.16)
10年物米国債利回り:3.54%(△0.04%)
WTI原油先物6月限:1バレル=70.86ドル(▲0.25ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1993.0ドル(▲29.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米小売売上高
前月比 0.4% ▲0.7%・改
自動車を除く前月比 0.4% ▲0.5%・改
4月米鉱工業生産指数(前月比) 0.5% 0.0%・改
設備稼働率 79.7% 79.4%・改
3月米企業在庫(前月比) ▲0.1% 0.0%・改
5月NAHB住宅市場指数 50 45
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。4月米小売売上高が予想を下回ったことが分かると一時135.69円と日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせしたものの、前日の安値135.59円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。その後発表された4月米鉱工業生産や5月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことが明らかになると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが活発化した。前日の高値136.32円や3日の高値136.63円を上抜けて一時136.68円まで上値を伸ばした。
メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は十分に制限された水準にない」と述べたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「インフレを引き下げるために必要なら一段の利上げを実施することに抵抗はない」と発言したこともドル買いを誘った。
ただ、米長期金利が上昇幅を縮めると徐々に上値が重くなった。米債務上限問題を巡る先行き不安からダウ平均が一時340ドル超下落したことも相場の重し。
なお、バイデン米大統領はG7広島サミット出席後に予定していた豪州とパプアニューギニア訪問を取りやめ、債務上限を巡る協議のため21日に米国に戻ると伝わった。
・ユーロドルは小反落。欧州時間発表の5月独ZEW景況感指数が予想を下回り、2022年12月以来5カ月ぶりの低水準を記録すると、独景気への警戒感からユーロ売りが先行。米経済指標の上振れで米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いがさらに強まり、一時1.0855ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。21時30分過ぎに一時147.73円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値147.61円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。2時前には一時148.50円と日通し高値を更新した。ただ、米国株の下落に伴う売りが出ると148.01円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。決算内容が嫌気されたホーム・デポが下落し、他の消費関連株にも売りが波及した。米債務上限を巡る懸念も相場の重しとなった。「米債務上限を巡る交渉が続く中、バイデン米大統領はアジア歴訪を短縮する決断を下した」との報道が伝わると下げ幅を拡大した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。4月米鉱工業生産や5月NAHB住宅市場指数が予想を上回ったことで債券売りが優勢となった。「米製薬大手ファイザーは米社債史上4番目の規模となる総額310億ドル相当を起債」との報道が伝わると、需給の緩みを意識した売りも出た。
・原油先物相場は反落。国際エネルギー機関(IEA)が世界の石油需要見通しを上方修正したことを受けて買いが強まる場面があったが、一巡後は利食い売りに押されるなど総じて方向感がなかった。
・金先物相場は反落。米長期金利が大幅に上昇したことを受けて金利を生まない金は売りが優勢となり、約2週間ぶりに節目の2000ドルを割り込んだ。
(中村)
ドル・円相場:1ドル=136.39円(前営業日比△0.27円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=148.16円(△0.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0862ドル(▲0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:33012.14ドル(▲336.46ドル)
ナスダック総合株価指数:12343.05(▲22.16)
10年物米国債利回り:3.54%(△0.04%)
WTI原油先物6月限:1バレル=70.86ドル(▲0.25ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=1993.0ドル(▲29.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(主な米経済指標) <発表値> <前回発表値>
4月米小売売上高
前月比 0.4% ▲0.7%・改
自動車を除く前月比 0.4% ▲0.5%・改
4月米鉱工業生産指数(前月比) 0.5% 0.0%・改
設備稼働率 79.7% 79.4%・改
3月米企業在庫(前月比) ▲0.1% 0.0%・改
5月NAHB住宅市場指数 50 45
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は4日続伸。4月米小売売上高が予想を下回ったことが分かると一時135.69円と日本時間夕刻に付けた日通し安値に面合わせしたものの、前日の安値135.59円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。その後発表された4月米鉱工業生産や5月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数が予想を上回ったことが明らかになると、米長期金利の上昇とともに円売り・ドル買いが活発化した。前日の高値136.32円や3日の高値136.63円を上抜けて一時136.68円まで上値を伸ばした。
メスター米クリーブランド連銀総裁が「金利は十分に制限された水準にない」と述べたほか、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「インフレを引き下げるために必要なら一段の利上げを実施することに抵抗はない」と発言したこともドル買いを誘った。
ただ、米長期金利が上昇幅を縮めると徐々に上値が重くなった。米債務上限問題を巡る先行き不安からダウ平均が一時340ドル超下落したことも相場の重し。
なお、バイデン米大統領はG7広島サミット出席後に予定していた豪州とパプアニューギニア訪問を取りやめ、債務上限を巡る協議のため21日に米国に戻ると伝わった。
・ユーロドルは小反落。欧州時間発表の5月独ZEW景況感指数が予想を下回り、2022年12月以来5カ月ぶりの低水準を記録すると、独景気への警戒感からユーロ売りが先行。米経済指標の上振れで米金利が上昇するとユーロ売り・ドル買いがさらに強まり、一時1.0855ドルと日通し安値を更新した。
・ユーロ円は小幅ながら3日続伸。21時30分過ぎに一時147.73円付近まで売られたものの、アジア時間に付けた日通し安値147.61円が目先サポートとして働くと買い戻しが優勢に。2時前には一時148.50円と日通し高値を更新した。ただ、米国株の下落に伴う売りが出ると148.01円付近まで下押しした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。決算内容が嫌気されたホーム・デポが下落し、他の消費関連株にも売りが波及した。米債務上限を巡る懸念も相場の重しとなった。「米債務上限を巡る交渉が続く中、バイデン米大統領はアジア歴訪を短縮する決断を下した」との報道が伝わると下げ幅を拡大した。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは3日続落。4月米鉱工業生産や5月NAHB住宅市場指数が予想を上回ったことで債券売りが優勢となった。「米製薬大手ファイザーは米社債史上4番目の規模となる総額310億ドル相当を起債」との報道が伝わると、需給の緩みを意識した売りも出た。
・原油先物相場は反落。国際エネルギー機関(IEA)が世界の石油需要見通しを上方修正したことを受けて買いが強まる場面があったが、一巡後は利食い売りに押されるなど総じて方向感がなかった。
・金先物相場は反落。米長期金利が大幅に上昇したことを受けて金利を生まない金は売りが優勢となり、約2週間ぶりに節目の2000ドルを割り込んだ。
(中村)