予想とまとめ

【ロンドン為替予想】材料を確かめながらの取引、ECB総裁の見解にも注目
2025/04/01 13:42
 本日のロンドン為替市場では、複数の経済指標や欧州金融当局者の講演内容を確かめながらの取引か。ユーロドルは1.07ドル台では下値を切り上げつつあるが1.08ドル半ばでは頭を抑えられる展開が続いている。ただし昨日レンジ(1.0784ドル-1.0849ドル)を広げられるようだと、動意が一層高まるか。

 欧州序盤には、改定値ではあるが仏・独・ユーロ圏の3月製造業購買担当者景気指数(PMI)が発表予定。それぞれ速報値では市場予想から上振れ、48台と景況判断の境目50に近づいてきた。トランプ関税への警戒感が拭えないなかで一気に上昇というのは難しいだろうが、底堅さを確認できればユーロにとってポジティブと受け取る向きもいそうだ。

 PMIの後には3月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値が発表予定。昨日の3月独消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%と前年比2.2%とそれぞれ前回から0.1ポイント低下と予想に沿った結果だった。ユーロ圏経済の中心国と同じく、本日のHICPも前年比2.2%と前回から0.1ポイントの減速が予想されている。こちらはサプライズなしか。

 注目はその後に予定されているラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁の講演。昨日は「ECB内では、4月の金利据え置きを受け入れる用意のあるメンバーが増えている」との一部報道でユーロ買い戻しに繋がる場面があった。ラガルド総裁のこれまでのスタンスを考えると、こういった報道を素直に認めるとは思わないが、どのような見解を示すかに注目が集まる。

 その他、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁やチポローネECB専務理事が欧州前半に講演予定。また英国からは、グリーン英中銀金融政策委員会(MPC)委員の講演と3月製造業PMI改定値が発表される。

想定レンジ上限
・ユーロドル、3月21日高値1.0861ドルを超えると3月20日高値1.0917ドル
・ポンドドル、3月20日高値1.3015ドル

想定レンジ下限
・ユーロドル、3月28日安値1.0765ドル
・ポンドドル、200日移動平均線1.2807ドル

今日のイベントスケジュール

2日 (時間は日本時間)
国内
08:503月マネタリーベース
海外
06:452月ニュージーランド(NZ)住宅建設許可件数
09:302月豪住宅建設許可件数(予想:前月比▲1.3%)
16:003月トルコ製造業購買担当者景気指数(PMI)
19:30シュナーベル欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
20:00MBA住宅ローン申請指数
21:00エスクリバ・スペイン中銀総裁、講演
21:153月ADP全米雇用報告(予想:12.0万人)
22:00ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演
23:002月米製造業新規受注(予想:前月比0.5%)
23:05レーンECB専務理事兼チーフ・エコノミスト、講演
23:30EIA週間在庫統計
3日
01:002月ロシア失業率(予想:2.4%)
05:00~トランプ米大統領、「相互関税」発表
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2025/04/02 07:31
レジスタンス2 151.21(3/28高値)
レジスタンス1 150.74(ピボット・レジスタンス2)
前日終値 149.61
サポート1 148.92(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 148.18(3/20安値)
ユーロドル ユーロドル
2025/04/02 07:38
レジスタンス2 1.0917(3/20高値)
レジスタンス1 1.0861(3/21高値)
前日終値 1.0793
サポート1 1.0729(200日移動平均線)
サポート2 1.0658(日足一目均衡表・基準線)
ポンド円 ポンド円
2025/04/02 07:35
レジスタンス1 194.88(ピボット・レジスタンス2)
レジスタンス1 194.01(日足一目均衡表・転換線)
前日終値 193.34
サポート1 191.83(日足一目均衡表・基準線)
サポート2 190.62(日足一目均衡表・雲の下限)
NZドル円 NZドル円
2025/04/02 07:37
レジスタンス2 86.54(日足一目均衡表・雲の下限)
レジスタンス1 85.90(3/31高値)
前日終値 85.27
サポート1 84.59(4/1安値)
サポート2 84.02(3/02安値)
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