予想とまとめ

【ロンドン為替予想】グッドフライデー、注意すべきは依然として米大統領
2025/04/18 13:42
 本日はドイツやフランス、英国などが聖金曜日(グッドフライデー)の祝日。米国は連邦祝日ではないものの、株式・債券・商品市場は休場だ。為替は取引されるが、市場参加者が少ないなかでは動意は高まりづらいだろう。本邦勢の取引終了後は流動性が一層低下し、スプレッドも広がることが見込まれる。

 流動性が極端に悪くなるなかで、注意すべきはやはりトランプ米大統領だろう。昨日はメローニ伊首相がホワイトハウスを訪れた際、トランプ大統領は欧州連合(EU)との貿易合意に自信を示した。「公正な合意になる」と同大統領は発言していたが、これまでの流れを考えると「公正=米国側に優位」という意味に捉えてほうが良いだろう。トランプ氏が「急いでいない」と述べていることからも、EUへの圧力を今後も強めていくのではないか。

 中国に対しては、トランプ大統領から「中国と関税巡り協議している」「中国と取引するつもりだ」と両者の溝が埋まりつつあることを強調している。米中は互いに100%以上の高関税をかけあい我慢比べの様相となっているが、両国のリーダーは自らが歩み寄ったという弱腰の姿勢は見せたくないはずだ。ここからは通商担当者のまとめ方が重要となってくるだろう。

 ほか気になるのは、一部通信社が伝えた欧州当局トップの「米国債の安全資産としての地位を疑問視」という見解。足もとで債券市場は落ち着きを取り戻したものの、トランプ関税をきっかけとしたパニック売りは記憶に新しい。変わりつつある米国債への見方はドルの信認にも関わるため、債券市場の動向や関連報道には注意しておきたい。

想定レンジ上限
・ユーロドル、14日高値1.1425ドル

想定レンジ
・ユーロドル、16日安値1.1281ドル

今日のイベントスケジュール

18日 (時間は日本時間)
国内
08:303月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食品を除く総合、予想:前年比3.2%)
08:303月全国CPI(生鮮食料品・エネルギー除く、予想:前年比2.9%)
海外
24:00デイリー米サンフランシスコ連銀総裁、講演
聖金曜日の祝日(グッドフライデー)で豪州、NZ、香港、シンガポール、インド、ドイツ、スイス、フランス、スウェーデン、ノルウェー、南アフリカ、英国、カナダ、メキシコ、ブラジルなど休場。米国は株式・債券・商品市場が休場。
※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。

上値と下値の目安

ドル円 ドル円
2025/04/18 08:20
レジスタンス2 143.59(4/15高値)
レジスタンス1 143.08(4/17高値)
前日終値 142.43
サポート1 141.62(4/17安値=年初来安値)
サポート2 140.93(2024/9/16高値)
ユーロドル ユーロドル
2025/04/18 08:20
レジスタンス2 1.1473(4/11高値=年初来高値)
レジスタンス1 1.1425(4/14高値)
前日終値 1.1365
サポート1 1.1281(4/16安値)
サポート2 1.1191(4/11安値)
ポンド円 ポンド円
2025/04/18 08:20
レジスタンス2 190.18(日足一目均衡表・基準線)
レジスタンス1 189.65(4/16高値)
前日終値 188.90
サポート1 187.80(ピボット・サポート1)
サポート2 187.47(4/17安値)
NZドル円 NZドル円
2025/04/18 08:21
レジスタンス2 86.44(90日移動平均線)
レジスタンス1 85.89(4/3高値)
前日終値 85.05
サポート1 84.28(ピボット・サポート1)
サポート2 83.86(4/15安値)
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