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ドル・円相場:1ドル=149.96円(前営業日比△0.12円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=162.21円(▲0.04円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0816ドル(▲0.0012ドル)
ダウ工業株30種平均:42001.76ドル(△417.86ドル)
ナスダック総合株価指数:17299.29(▲23.70)
10年物米国債利回り:4.20%(▲0.05%)
WTI原油先物5月限:1バレル=71.48ドル(△2.12ドル)
金先物6月限:1トロイオンス=3150.3ドル(△36.0ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
主な米経済指標
<発表値> <前回発表値>
3月米シカゴ購買部協会景気指数
47.6 45.5
※改は改定値、▲はマイナスを表す。
各市場の動き
・ドル円は小反発。日本時間夕刻に一時148.70円と日通し安値を付けたものの、欧米市場では買い戻しが優勢となった。
3月米シカゴ購買部協会景気指数が47.6と予想の45.0を上回ると、4.18%台まで低下した米10年債利回りが4.25%台まで上昇し、全般ドル買い戻しが先行。一時は430ドル超下落したダウ平均が持ち直し、560ドル超上昇したことも相場を下支えした。3時30分前には一時150.27円と日通し高値を更新した。
・ユーロドルは3日ぶりに小反落。米関税政策の不透明感に加えて、欧州経済の先行き懸念がくすぶる中、欧州株相場が軟調に推移するとリスク・オフのユーロ売り・ドル買いが先行。米シカゴPMIの上振れもユーロ売り・ドル買いを促し、24時前に一時1.0784ドルと日通し安値を更新した。
ただ、前週末の安値1.0765ドルが目先サポートとして意識されると下げ渋った。「欧州中央銀行(ECB)内では4月の金利据え置きを受け入れる用意のあるメンバーが増えている」との一部報道も買い戻しを誘い、1.08ドル台前半まで下値を切り上げた。
・ユーロ円は小幅続落。日本時間夕刻に一時161.05円と日通し安値を付けたものの、売り一巡後は買い戻しが優勢に。ドル円の上昇やユーロドルの下げ渋りにつれた円売り・ユーロ買いが出た。大幅安で始まった米国株相場が底堅く推移したことも相場の支援材料となり、アジア時間早朝に付けた162.28円を上抜けると一時162.48円まで上値を伸ばした。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反発。トランプ米政権の高関税政策に伴う景況感悪化に加えて、米物価上昇につながるとの懸念が高まる中、売りが先行すると一時430ドル超下落した。ただ、月末・期末の機関投資家による資産配分を調整するための買いが観測されると、指数は急速に持ち直し一時560ドル超上昇した。
一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小幅ながら4日続落した。
・米国債券相場で長期ゾーンは続伸。3月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回ると売りが先行したものの、引けにかけては買いが優勢となり上げに転じた。市場では「月末・期末の機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入った」との声が聞かれた。
・原油先物相場は反発。トランプ米大統領はウクライナ情勢を巡る停戦交渉に関してロシア側に不満を抱いており、ロシア産原油に追加制裁を導入する考えに言及。また、イランに対しても強硬な姿勢を見せており、核開発をめぐる協議で合意に達しない場合はイランに対して爆撃や追加関税を実施する可能性があると警告した。ロシアやイランからの供給懸念が高まったことを手掛かりにした買いが進み、2月21日以来の高値水準となる71ドル台後半まで上値を伸ばした。
・金先物相場は3日続伸し、連日で史上最高値を更新した。米関税政策に対する不透明感から景気減速懸念が高まり、安全資産としての金需要が意識された。