ニューヨーク外国為替市場概況・24時 ドル円、高止まり

 25日のニューヨーク外国為替市場でドル円は高止まり。24時時点では139.77円と22時時点(139.72円)と比べて5銭程度のドル高水準だった。良好な米経済指標が相次いだことで米長期金利の上昇とともにドル買いが先行。22時過ぎには一時139.83円と昨年11月30日以来約半年ぶりの高値を更新した。ただ、同日高値139.89円が目先レジスタンスとして意識されると上昇はひとまず一服している。
 なお、コリンズ米ボストン連銀総裁は「FRBは利上げを一時停止できる時期、もしくはそれに近い段階にある可能性」「利上げの一時停止により、これまでの行動を評価する余地が生まれる」などと述べたと伝わった。

 ユーロドルは下げ渋り。24時時点では1.0728ドルと22時時点(1.0718ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利の上昇とともにドル買いが優勢になると、一時1.0707ドルと3月21日以来約2カ月ぶりの安値を付けた。ただ、節目の1.0700ドルが目先サポートとして働くと下げ渋った。

 ユーロ円はじり高。24時時点では149.95円と22時時点(149.76円)と比べて19銭程度のユーロ高水準。ドル円の上昇やユーロドルの下げ渋りにつれた買いが入り一時149.99円付近まで値を上げた。

 南アフリカランドは軟調。南ア準備銀行(SARB)はこの日、政策金利を現行の7.75%から8.25%に引き上げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明で「ランドは一段安になる公算が大きい」との見解が示されるとランド売りが優勢に。対ドルでは一時19.7640ランドと史上最安値を付けた。対円では7.07円まで値を下げた。

本日これまでの参考レンジ
ドル円:138.83円 - 139.83円
ユーロドル:1.0707ドル - 1.0757ドル
ユーロ円:149.30円 - 150.04円


(中村)
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