ニューヨーク外国為替市場概況・2日 ドル円、5日ぶり反発

 2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は5営業日ぶりに反発。終値は139.95円と前営業日NY終値(138.80円)と比べて1円15銭程度のドル高水準だった。5月米雇用統計で非農業部門雇用者数変化が33.9万人増と市場予想の19.0万人増を大きく上回ったことが伝わると米・中長期金利の上昇とともに買いが優勢に。上下に大きく振れながらも金利が一段と上昇したうえ、ダウ平均が740ドル超の大幅上昇を見せると上値を試す展開となり、3時過ぎには140.07円まで上げ幅を拡大した。
 なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げを予想する確率が前日の45%付近から52%付近まで上昇。また、0.50%の利上げを予想する確率も前日の8%付近から20%前後まで上昇した。

 ユーロドルは反落。終値は1.0708ドルと前営業日NY終値(1.0762ドル)と比べて0.0054ドル程度のユーロ安水準だった。米雇用統計後に全般ドル高が進んだ流れに沿って下落。一時1.0705ドルまで下押しした。また、ポンドドルは1.2442ドル、ドルスイスフランは0.9092フランまでドル高に振れた。

 ユーロ円は続伸。終値は149.76円と前営業日NY終値(149.37円)と比べて39銭程度のユーロ高水準だった。ドル円や米国株の一段高を受けて次第に買いが強まり、一時149.96円まで値を上げた。
 また、その他クロス円も総じて強く、ポンド円は174.68円、豪ドル円は92.56円、NZドル円は84.89円、カナダドル円は104.28円まで上昇した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:138.61円 - 140.07円
ユーロドル:1.0705ドル - 1.0779ドル
ユーロ円:149.25円 - 149.96円


(越後)
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