ニューヨーク外国為替市場概況・1日 ドル円、4日続落

 1日のニューヨーク外国為替市場でドル円は4日続落。終値は138.80円と前営業日NY終値(139.34円)と比べて54銭程度のドル安水準だった。5月ADP全米雇用報告が予想より強い結果となったことを受けて139.86円付近まで上昇したものの、すぐに失速。米利上げ期待が後退するなか、米長期金利が低下すると売りが優勢となった。5月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数が予想を若干下回る結果だったことが伝わると、一時138.45円まで下げ足を速めた。すぐに米金利が低下幅を縮めたため、つれる形で139.06円付近まで持ち直したが戻りは鈍く、その後は138円台後半を中心としたもみ合いとなった。

 ユーロドルは反発。終値は1.0762ドルと前営業日NY終値(1.0689ドル)と比べて0.0073ドル程度のユーロ高水準だった。米長期金利が低下したうえ、欧州株が全面高となったことを支えに買いが活発化した。浅い下押しがありながらも強い地合いを保ちながら一時1.0768ドルまで上値を伸ばした。主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは一時103.50と5月24日以来の安値を付けた。
 なお、カナダドルは買い優勢。WTI原油先物価格が4%超高まで急伸すると資源国通貨であるカナダドルに買いが集まり、対ドルで1.3437カナダドル、対ユーロで1.4446カナダドル、対円で103.33円までカナダドル高が進んだ。

 ユーロ円は4営業日ぶりに反発。終値は149.37円と前営業日NY終値(148.95円)と比べて42銭程度のユーロ高水準だった。ドル円が安値を付けたタイミングで148.70円付近まで下げたが、東京市場に付けた安値148.63円を前に下げ渋り。ユーロドルや欧米株価が堅調に推移したことを支えに149.40円台まで持ち直した。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:138.45円 - 139.95円
ユーロドル:1.0662ドル - 1.0768ドル
ユーロ円:148.63円 - 149.68円


(越後)
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