ニューヨーク外国為替市場概況・31日 ドル円、3日続落

 31日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続落。終値は139.34円と前営業日NY終値(139.79円)と比べて45銭程度のドル安水準だった。NY序盤は139円台半ばから後半で方向感を欠いていたが、4月米雇用動態調査(JOLTS)求人件数が1010.3万件と予想の937.5万件を大きく上回ったことが伝わると、本日高値となる140.38円まで買い上げられた。
 ただ、140円台での滞空時間は短く、米・中長期金利が低下したうえ、ダウ平均が300ドル超下落すると失速。今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)投票メンバーであるジェファーソン米連邦準備理事会(FRB)理事とハーカー米フィラデルフィア連銀総裁から6月会合での利上げ見送りを支持する発言が伝わると、3時40分過ぎには日通し安値となる139.24円まで値を下げた。

 ユーロドルは反落。終値は1.0689ドルと前営業日NY終値(1.0736ドル)と比べて0.0047ドル程度のユーロ安水準だった。NY勢参入後に1.0705ドルまで値を上げたが、良好なJOLTS求人件数を受けて一転下落。ユーロポンドやユーロスイスフランの下落につれた面もあり、一時1.0635ドルまで下げ足を速めた。一方、FOMCメンバーからのハト派発言を受けてショートカバーが活発化し1.0690ドル台まで切り返した。

 ユーロ円は3日続落。終値は148.95円と前営業日NY終値(150.08円)と比べて1円13銭程度のユーロ安水準だった。ドル円が高値を付けたタイミングで149.77円付近まで上昇したが、その後にその他ユーロクロスが下げたうえ、ドル円が急失速した影響から148.59円まで再び値を下げた。

本日これまでの参考レンジ 
ドル円:139.24円 - 140.38円
ユーロドル:1.0635ドル - 1.0736ドル
ユーロ円:148.59円 - 150.12円


(越後)
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