NY株見通し-来週のFOMCを控え模様眺めの展開か

 今晩のNY市場はもみ合いか。昨日は来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えた様子見姿勢が強まったものの、米債務上限問題の解決などでセンチメントの改善が続く中、出遅れ感が強い景気敏感株が上昇し相場をけん引。ダウ平均はほぼ横ばいとなったものの、S&P500とナスダック総合が反発し、S&P500が昨年8月以来、ナスダック総合が昨年4月以来の戻り高値を更新した。年初来では、ダウ平均が1.29%高、S&P500が11.57%高となり、ナスダック総合は26.85%高の大幅高となった。引け後の動きでは、アジア時間で発表された中国の5月の輸出額が7.5%減と予想を上回る悪化となった。
 今晩の取引では中国経済指標の悪化で米国の景気悪化懸念が意識されることが上値の圧迫要因となることが予想されるほか、来週のFOMCの結果公表を控えた模様眺めの展開も予想され、発表される米経済指標をにらみつつ、狭いレンジでもみ合う展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントはMBA住宅ローン申請指数、4月貿易収支、4月消費者信用残高など。企業決算は寄り前にブラウン・フォーマン、キャンベル・スープなどが発表予定。(執筆:6月7日、14:00)
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