NY株見通し-神経質な展開か FOMC議事要旨に注目

 今晩のNY市場は神経質な展開か。昨日は米債務上限引き上げを巡る与野党協議に進展がなかったことで、リスク回避の流れが強まり主要3指数がそろって下落。ダウ平均が3日続落し、S&P500とナスダック総合は1%超の反落となった。S&P500の11セクターは、エネルギーを除く10セクターが下落と、ほぼ全面安となった。
 今晩の取引では、債務上限についての与野党協議をにらんで引き続き神経質な展開か。また、金融政策の見通しを巡っては、取引時間午後に公表される5月2-3日開催分の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨に注目が集まる。5月FOMCでは0.25%の利上げが決定されたが、6月13-14日に開催のFOMCでは政策金利の据え置きが予想されており、議論の内容が注目される。

 今晩の米経済指標・イベントはFOMC議事要旨公表のほか、MBA住宅ローン申請指数、EIA週間原油在庫、ウォラー米連邦準備理事会(FRB)理事講演など。企業決算は寄り前にアナログ・デバイセズ、引け後にエヌビディアなどが発表予定。(執筆:5月24日、14:00)
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