NY株見通し-今週はFOMCやアップルなどの決算に注目

 今週のNY市場はFOMCやアップルの決算に注目。先週は預金流出が嫌気されたファースト・リパブリック・バンクが急落したことでセンチメントが悪化したものの、好決算を発表したメタ・プラットフォームズ、マイクロソフトなどが大幅高となったことで週後半に反発。ダウ平均が0.86%高、S&P500が0.87%高、ナスダック総合が1.28%高と主要3指数がそろって反発した。月間ではダウ平均が2.48%高と1月以来の大幅高、S&P500も1.46%高となり、ともに2カ月続伸。3月に6.69%上昇したナスダック総合も0.04%高とプラス圏で終了した。
 今週は3日に結果が公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)やアップルなどの決算発表が焦点か。FOMCでは0.25%の利上げが確実視されているが、利上げ打ち止め時期の見通しを巡り、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の会見や声明文などが注目される。このほか、4月ISM製造業・非製造業PMI、3月JOLTS求人件数、4月雇用統計(非農業部門雇用者数・失業率・平均賃金)など注目度の高い指標も発表も多い。決算発表はS&P500採用の約160銘柄が発表予定で、4日引け後のアップルのほか、ファイザー、サイモンプロパティー、フォード・モーター、スターバックス、CVSヘルス、クアルコム、エッツィ、モデルナなどの結果やガイダンスが注目される。

 今晩の経済指標は4月ISM製造業PMI、4月S&Pグローバル製造業PMI確定値、3月建設支出など。企業決算は寄り前にノルウェー・クルーズ・ライン、フランクリン・リソーシズ、引け後にNXPセミコンダクターズ、バーテックス・ファーマシューティカルズ、CFインダストリーズなどが発表予定。(執筆:5月1日、14:00)
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