NY株見通し-翌日にFOMC結果公表を控え様子見か

 今晩のNY市場は様子見か。昨日は米地銀のファースト・リパブリック・バンクが引き続き大幅安となったものの、スイス金融最大手のUBSが経営不振が続くクレディ・スイスを買収すると発表したことで世界的金融システム不安への警戒感が和らぎ、主要3指数がそろって反発した。米国債利回りが上昇したことでハイテク株は小幅な上昇にとどまったものの、エネルギー、素材などの景気敏感株が大幅反発し、金融株も軒並み上昇した。
 今晩の取引では翌日の米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控え様子見か。FOMCでは一時高まった0.50%の大幅利上げ見通しが後退し、約70%の確率で0.25%の利上げが予想されているが、足もとでの金融システム不安により利上げ見送り期待も高まった。会合後のパウエルFRB議長の記者会見や、FOMCメンバーのFF金利見通し(ドットプロット)にも注目が集まっており、FOMC待ちの展開となりそうだ。

 今晩の米経済指標・イベントは2月中古住宅販売件数、EIA週間原油在庫、米20年債入札など。企業決算は引け後にナイキが発表予定。アドビ、エヌビディアは投資家説明会を開催する。(執筆:3月21日、14:00)
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